おとこのことおんなのこ。

日付が変わる前に、
こっそりと隠すように、
はずかしくてくすっぐったい、
でもだれかに小さい声で話したいことをかきます。

ステキな人に会うとどきどきする。
どうしておんなのこじゃないいきものの、おとこのこってこんなにどきどきするんだろう。
思えばいちばんさいしょにひとをすきになったのはまだ学校にもはいるまえ。
親同士が仲良くてうちに泊まりにきて次の日に帰ってしまうとき
さみしくてさみしくて
そのことつないだ手をはなさなかったらしい。

小学校にはいって隣り席の男の子をすきになった。
仲良くて仲良くてずっとしゃべってて
先生に席をいちばん後ろといちばん前にはなされた。
いちばんの前の席から何度も振り返っては私はまた先生に怒られていた。

転校するときに手紙をくれた。
毎日持ち歩いていた。

ひとりっこでかぎっこだった、わたしのうちには友達がよく遊びにきたけど
好きな男の子がうちにいるのと
そうじゃない男の子がうちにいるのはちがうんだなとおもった。

塾に行ってすきなひとができた。
同じ学校に行きたくて自分より頭のいいそのこにおいつきたくて勉強した。
そのこの第一志望の学校を私も第一志望にした。

なんともおかしなことに私が受かってそのこがおちた。

そうやって入った学校ではじめて告白をした。
胸が痛いっていうのってほんとうに痛くなるんだなって感心したりした。
「知ってたけど」
ってなんだかなんていったらいいかわからなかった。

憧れの先生ができたときは文系なのに毎日数学の勉強をして
放課後にノートをみてもらっていた。
数学の成績が急に伸びた頃、いつも見せる数学のノートに気持ちをかいてわたした。
なにもいわないで次のお昼休みに一緒にご飯を食べた。

美大に行きたくて予備校に通いだした。
3つ年上の大人しいひとに恋をした。
穏やかで穏やかで、オーバーオールなんかきちゃってぜんぜん見た目にかまわないひと。
憧れて憧れて、夏期講習の終わりの日、よびだして告白した。
年上ばかりの人の中に入って行ってその人を呼び出す勇気がよくもまああったものだ。

つきあうことになったけど
一緒につくっていったおべんとうをたべて
まもなくふられた。
その人の前では泣けなかったけど
ふられてからもすきだった。

その人と同じ学校に行きたくて大学に受かっていたのに
わがままをいって
浪人もした。

はじめて同い年の人を好きになった。
男の子が泣いているのをみるとこんなにきゅんとするんだなとおもった。
大学に入ってひとりぐらしのうちで
てをつないで私の片手を両手でつつんでくれたときに
もうどうしようもなくすきになった。

そのひとのおとうさんと一緒にご飯を食べて桃をわたした。

いつもすきなひとがいて、
あこがれて、そのひとみたくなりたかった。
とどかなくって、じぶんにないものがあって、なんだかきれいなものにおとこのこは思えた。
だいじなものをもっていて、だれにもじゃまされないで追いかけていて、
それは私にはじゃまできない場所で、
さみしいんだけどだからこそうらやましくてきれいにみえて
あこがれた。

おいつきたい、と思うと力がわいた。

なかったことにしたいくらいはずかしいことも、
にがにがしいことも、
いたいこともたくさんあったけど。

それでもみんな、なにかをくれた。

おとこのひとは好きになった人を忘れないでいて、おんなのこは忘れるなんていうけど
誰のこともわすれていない。
わざわざ会いたいとは思わなくても、
どうしてるかなあって思ったりする。
大事な箱にしまっておいてあるような。

これからもずっと背伸びするようなもどかしさで
ずっとおとこのこにあこがれて追いかけて行くんだと思う。


好きな人には好きって言いたいよ。


あなたのことがすごく好きです。

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by saboten-kyaoreeen | 2010-12-19 00:32